ヨコモジ | ホタル舞う夜の空

ヨコモジ

ここ数日、ブログ・サーフィンにはまっている。仕事が手に付かないくらいにはまってしまった。
ついつい目が止まるのはやっぱり、海外生活者のサイト。色んな国の勝手の違う社会で生活している人たちのサイトって面白い。つくづく、「いろいろなのねえ」なんて思ってしまう。
すごく明るくて楽しいサイトや思わず感情移入しちゃって後に引いちゃうサイトなんかもあって、サーフィンの成果も大きかった。(ここまで来てふと思った。サーフィンってもしかして死語?ドイツでは普通に使うんだけど・・・。)


そんなブログの一つの記事に書いてあったこと。「妙にアメリカにはまって日本人同士の会話にも英語の単語を連発する人」について読んでいて、我が身を振り返る・・・。
私も使っちゃうんだな、ヨコモジ。ついつい路面電車じゃなくてシュトラッセンバーン、駅じゃなくてバーンホフ、さすがにビタミンは基本的にビタミンっていうけど、時々混乱してビタミーネって言ってしまう。
それは別に「あっし、ドイツ語上手いんで」とかをひけらかしたいからじゃなくて、頭の中で混乱している場合が多い。普段日本語で会話する相手が身近に居ないせいか、はたまた許容量の少ない脳みそのせいか、日本語で話す、しかも普段交流の無い人と話すというプレッシャーで頭の中が混乱して、ドイツ語の単語が先に口をついて出てきてしまう、っていうか、日本語の単語が出てこなくなる。28歳まで日本で生活して、一応人並みに社会生活もこなしていた正真正銘の日本人なんだけど。

さらに言い訳するのであれば、路面電車なんていう単語は、東京出身の私には日常生活で必要ない言葉であるから、馴染みがないから、なかなか出てこないんだと思う。それに長いし漢字も多くて舌噛みそう。じゃあ、なんで駅の方が短いのにわざわざバーンホフなんだって言われそうだけど、駅って言葉は私の中で改札口があって、ホームに人があふれててっていう映像と結びついている。それに対してバーンホフは、改札口がなくてオープンでどこからも入れて自転車も持ち込めてっていう概念がある。つまり、私の中では別の物。

我ながら笑ってしまうのが、ドイツ語で話している時、時々アルファベットが英語読みとドイツ語読み混乱しちゃうこと。それは決まって日本でも使っていたアルファベットの省略語を使う時に起こる。例えばdpi。いわずと知れたプリンターやスキャナーなんかの解像度の単位だけど、日本では「ディーピーアイ」、ドイツ語なら「デーペーイー」。それが混じって「デーピーイー」だの「デーペーアイ」だのになってしまう。言った後で赤くなっている自分に、自分でウケてしまう。

人間の脳って、マシンみたいには働かなくって、いつも使っている引出しに入っている物が真っ先に出てくるんだけど、昔よく使っていたものが引き出しの中でごっちゃになったりするんだ。