プレゼント大作戦!、、、その後 | ホタル舞う夜の空

プレゼント大作戦!、、、その後

さてさて、正月三が日も過ぎ、日本でもそろそろ通常のお仕事が始まっていることかと、、、

もうすっかり季節はずれの感もあるけれど、
そろそろ忘れないうちに、今回のクリスマスの総復習など。


24日Heiliger Abend(聖なる夜) 序曲

まだまだプレゼント作成の終わっていなかった、ウスノロな私たちは、午後3時頃からトラちゃんの働く工房で引き続き作業。

トラちゃんは、営業時間内に終わらなかった仕事を片付けていた。
これって、かなりドイツ人らしくない、と思う。
でもね、彼は2週間前くらいに、現在修復中のオルガンで壊れている3つのパイプを製作することを親方から任されていた。
修行が始まって以来、小さな小さな部品を1000個っていう単位で延々と作ったり、革やフェルトを張り替えたりと、つまんない単純な作業しかやらせてもらえなかった。
そんな中で、初めてのオルガン職人として意味のある課題だった。
今度こそ、修復作業に貢献したって胸を張って言えるぞ!
だから彼は、休みに入る前にどうしても終わらせておきたかった。

というわけで、トラちゃんは自分の仕事を、私はプレゼント作成という風に、別々に黙々と作業を続けていた。

そんな時、ふと工房の奥の方へ視線をやると、いつもは閉まっているドアが開いている。
あー、あそこがトイレだったんだ。

・・・って、
そこには親方が、
ヒザをついて雑巾でゴシゴシとトイレの床を掃除している親方様の姿が、、、。
日本じゃあ考えられないわ。

オルガン作りではやたらと細かく、
普通は目に付かないところまで完璧に美しく仕上げることを要求し、
調律は絶対に若い衆に任せない、
という読んで字の如く「職人気質」なマイスターが、
まさか自ら工房のトイレ掃除をするだなんて、、、
かなり感動した私は、思わず何度もチラチラと横目で眺めてしまったのだった。



甥君と遊ぶ

トラちゃん実家に着くなり、甥君から歓待される(?)おじちゃん(トラちゃん)とおばちゃん(私)。
甥君はなぜか、私の名前がお気に入りで、とにかく連呼。
それに答えて「はーい、甥君?はろー」と、まけじと愛想を振り撒くが、呆気なく無視(涙)
(呼んでおいて、無視するなーっ)
ま、いつものことさ

ところがこの日はちょっと違った。
いきなり「komm(来て)!」 と手を引っ張られ、2階へ誘拐される。

きゃートラちゃん、一緒に来てー

何て言っても、2歳児のしゃべるなんちゃってドイツ語は、方言よりもさらに分からない(涙)

連れて行かれた先は、屋根裏の押し入れ。
天井と屋根の隙間といった感じのせまーい空間は、大人はとても立てる高さではなく、閉じ込められたら息が詰まりそうな広さなんだけど、まさしく2歳児の甥君サイズ。
そしてそこには、トラちゃんやトラちゃんのお姉さんが遊んでいたいろーんなおもちゃ達が袋に入れてあったり、広げてあったり。
片隅にある箱を開けると子供用の本やら、小さな鉄琴やらが次々と出てきた
ちょっとした隠れ家のような雰囲気。
こういうのってワクワクするよね、楽しーーーー。

そこで甥君、ざっくりと片付けてある箱や袋を次々と開いては、中身を取り出し、手渡してくれる。

これで遊ぶのかな、と思って、「コレはなーに?」とか聞いてみても、まるで無視か、「〇〇」と答えるだけで全然関心を示さない。
トラちゃんも、転がっているヒーローや悪役の人形なんかを拾っては、甥君と遊ぼうとするんだけど、これもほとんど無視。
次々と色んなものを取り出しては、投げ出したり渡してくれたりするだけ・・・。
そうかと思って、こっちも勝手に鉄琴でチューリップでも弾いてみようとすると、最初の2音くらい叩いたところで、甥君に取り上げられてしまった。
じゃあ、彼がそれで遊ぶのかっていうとそうではなくって、あさっての方向に放り投げてお終い。

もうね、遊ぶって感じじゃないの、全然。
一つのことに意識が集中しない感じで、彼が手にとった物を取っ掛かりに何か始めようとしても、全然取り付く島がない感じ。
甥君の方で、私やトラちゃんが言うことなんか全然眼中にないって風。

子供の相手って難しいなあ。

小さい子供に接したことがあんまりないからよく分からないんだけど、2歳くらいの子ってこんな感じなんだろうか?


そして、 しょいふぇれ

燻製してある肩のところの骨付きの肉で、まハムみたいなものなんだけど、それにポテトサラダっていうのがこの地域の典型的なクリスマス・ディナー。
【日本ハム】美味豊潤セット
イメージだけど、↑ こんな感じ。
お肉屋さんで買ってきて、お湯とかスープで温めるだけ(だと思う)
手作りでも何でもないんだけど、これが美味しくって、私もトラちゃんも結構楽しみにしていた。

みんなで食卓を囲んで楽しいディナー♪

なんだけど、
今年から2歳児の甥君も一緒に食卓についていて、
とにかく目が離せない。

肉が嫌い、野菜が嫌い、果物も嫌い、パンが嫌い、ジャムが嫌い、乳製品が嫌い
という非常にママ泣かせな甥君。

野菜嫌いだけならまあ子供だからよくあることだけど、
ドイツ人として生まれてきてね、ジャムが嫌い、蜂蜜も嫌い、チーズが嫌い、だからパンが嫌い、ヨーグルトも嫌い、肉が嫌いっていうのは致命的(汗)
なぜ致命的かって、ママもおばあちゃんもその他の食べ物知らないからね(いや、冗談じゃなくて)

ちょっと小腹が空いたら、
ニンジンかリンゴ生で食べとく?ヨーグルトもあるわよ。

朝ご飯や晩御飯は、
パンにバター、ジャムやチョコナッツクリームを盛って、それかハムやチーズを乗せて食べておけっていう食文化だから。

もう、トラちゃんのお姉さんは、ホントに困ってる。泣きそう。

そんな彼のメニューは、私が見る限りいつも、フライドポテトとデザートにチョコレートプディング、、、。

2歳児にこんな脂っぽい、カロリーの高いものばかり食べさせてイイのだろうか?と、人の子供ながら少し心配。



さらに待ってました、の、プレゼント

台所用品に夢中♪な将来有望トラちゃん甥君(もちろん男の子、2歳半)
おばあちゃんの予告どおり、ままごとキッチンをクリスマスプレゼントにもらった。

2歳児がもらうままごとキッチンと聞いて、私はこんな小ぢんまりとしたものを想像していた。

木のおもちゃ・ミニキッチンセット(ままごと)

ところがどっこい、これがまあ、すごいのなんの。

まずキッチン自体がでかい。


2歳児よりも少し大きくって、立ったまお料理遊びができる、リアルなキッチン。

そして、もうほとんど分けわかんないまま、ママに手伝ってもらいながら包みを破って開けていく甥君に、次々と差し出される包み、包み、包み。

ほらー、食器よー。お皿にカップ。良いわねー。
あらー、こっちはナイフと、フォークと、スプーンと、ティースプーン。
これは?お鍋とフライパン、これでお料理できるわね。
まあ、お茶のポットもあるわよ。
あらあら、卵とエッグスタンド。
こっちは?オタマとフライ返しね。キッチンに掛けておきましょうね。
これは何?コショウと塩の入れ物だわね。これもキッチンの棚に置きましょうね。
この缶は何かしら?まあお魚がいくつも入ってるわよー(プラスチックの小さな魚)


もちろん、私たちがプレゼントした木製のフナ・マス・マグロ3点セットが一番感激されて喜ばれましたけどね。
少なくとも大人達には、ね。

こんな、まだ小さい子供にこんなにたくさんおもちゃを与えていいものなんだろうか、、、
甥君は確かに、ママやおばあちゃんがキッチンでご飯を作っていれば、強い関心を示して、自分も自分もってねだるんだろう。
でもね、ままごとキッチンにはそんなに興味も示してなかったみたいなんだよねー。
周りで大人が、「ほらお魚焼いて」「塩振って」「お皿に入れて」「ナイフとフォークをつけて」って次々と言うから一応やってやるって感じだった(笑)

なんて、ちょっと考えてしまった、小姑(でもなんでもない)おばさん、それは私。


ちなみに、私はトラちゃんからScrabbleをもらった。

SCRABBLE(スクラブル・オリジナル)

かなり有名なゲームなので、ご存知の人も多いはずだけど、ボードの上に既に出ている単語のアルファベットに手持ちのアルファベットを加えて単語を作っていくゲーム。
アルファベットにはそれぞれ点数が決められているほか、ボードにも「アルファベットの点数を2倍」とか「単語の点数を2倍」といった具合に決められていて、各々が獲得点数を競う。
これ、欲しかったんだよねー、ずっと。
いつかは自分で買うつもりだったんだわ。


しめに

帰ってくるともう12時半すぎ。
いざ、Scrabble第1戦開幕です!
細かいルールが分からないので、ルールブックを読みながら進めていたんだけど、1時間半ほど経過したところで、両選手、眠気のためにギブアップ。
勝敗は次回へと持ち越し。
っていうか、もちろん私の方が負けていたんだけど。

さて翌日、9時過ぎにパッチリと目が覚める二人。

する?

しようか?



Scrabble第2戦開幕~♪

お腹空いたねーと言いつつも、11時過ぎまで遊んでて、トラちゃん実家へと向かう時間が来てしまったので時間切れ。
もちろん私の惨敗(250対180くらい)だけど、歯軋りさせて口惜しがらせてやること数回、「おおおおおお、それは見事だ」と感動させること1回(笑)

満足じゃ。