苗字の話 続き | ホタル舞う夜の空

苗字の話 続き

北米の麗しき才女、タリアさまが、北米での苗字の話をアップしている。

うーん、なるほど。
私が先日アップした、ウダウダした記事とは違って、整理されていて非常に分かりやすい。
さすがだわ。

北米の状況は、私の周辺よりもさらに極端化している感じ。
極端化という表現が的確なのかどうかは分からないけど。

私の周りを見てみると、未婚のままで子供を設けているカップルは居る。
結婚しているカップルとしていないカップルが半々、くらいかな。

それで、結婚しているカップルは、たいていが同姓を名乗っている。
それがまた大概、男性側の苗字だったりする。
これ、私には結構意外だった。
だって、ドイツ女性って気が強いからさ。

なんであたしだけが苗字変えなきゃなんないわけ?!

とか、食いつきそうな感じがするんだもん。


二つの苗字をくっつけているカップルもたまに見かける。
一時期、ドイツでもこのダブル苗字が流行ったらしい。
最近では聞かない。
やっぱり、苗字が長くなって鬱陶しいし、煩雑だからみたい。
確かに、
シューマッハーツィンマーマン

なんて名前だったら面倒だよね。
単純に、書くのが面倒。
Schuhmacher-Zimmermann だなんて、一体いくつアルファベットが並んでるんだって感じ。

しかも名前までがダブルネームで、ヴォルフガング-フリードリッヒ(Wolfgang-Friedrich)とか、ヴィルヘルミーネ-アーデルハイト(Wilhelmine-Adelheid)とかだったらもう大変。
名前が書けるようにならないと、小学校には入れてもらえないのよ
なんていうママからの何気ない一言で、あえなくドロップアウトしてしまいそう。


さて、結婚していないカップルの場合、子供が生まれた時には、子供の苗字も決めなければならない。
こういう時、普通は母親の苗字になるらしい。

トラちゃんの甥君も、だからトラちゃんやお姉さんの苗字をつけられている。


もちろん、中には例外もいる。

例えば、私の知り合い。
もうずいぶん長いこと一緒に生活している未婚のカップルなんだけど、彼らに一昨年、子供が生まれた。
彼らは子供に、彼の苗字をつけた。

彼女はギリシャからの移民の家族の出だから、彼女の苗字は当然ギリシャの苗字。

私の名前はね、ドイツ語にはなくて、分かりにくい発音なの。
だから、何かっていうと苗字を聞き返されて、スペルを何度も言わされるの。
面倒なのよ(笑)
私たちの息子には、ギリシャの名前をつけたわ。
だから苗字はドイツの苗字でいいの。


そんな彼女の言葉に、非常に納得してしまった。

私の苗字は、ドイツでは有り得ないアルファベットで始まっている。
だから、いつも名前を分かってもらうのが大変。
何度も何度もスペルを繰り返す。
それでも間違えられるなんてのも日常茶飯事。

それ、すっごくよく分かるー。ホント、うんざりだよね。


そうそう、タリアさまも書いていたけれど、ドイツにはない戸籍というシステムを、ドイツ人に説明するのは大変。

トラちゃんにも何度も何度も説明して、ようやく、何となくそのアウトラインがうすぼんやりと分かったっていう感じ。
日本で生まれ育った私だって、そんなことをじっくりと考えたことがなくって、実態がよく分かってなかったりするんだから、人に説明するなんて、ホントに大変。

日本人はさ、一人一人が籍ってモノを持っているわけ。
戸籍って言うのはさ、ドイツで言うHaushaltみたいなもんでさ、家計を一つにしている家族単位でまとめられてるわけよ。
でも、トラちゃんは日本人じゃないでしょ。
だからね、例え日本人の私と結婚しても、籍はもらえないのね。
するとね、結婚したらね、私の戸籍に、括弧書きで、トラちゃんの名前が入るわけ♪ 
括弧なのよ、括弧、あははははは~(笑)!


なんで括弧なの(怒)



ごめん、括弧っていうのは私の勝手な想像なんだけど、、、