Sense and Sensibility (1995年) | ホタル舞う夜の空

Sense and Sensibility (1995年)

最近映画の話書いてないし、ってことでタイトルを変えた

ばかり

なのに、、、

ラブコメディ嫌いなトラちゃんが居なかった週末、久しぶりにラブコメディでも観て脳みそほぐしてみっか、ってことで
スーパーで衝動買いしてしまったDVDにはまってしまって。

邦題は「いつか晴れた日に」
mit (with) ヒュー様♪

いつか晴れた日に
 

19世紀初頭のイギリスの地方が舞台。
広大な土地とお城のような館を所有している貴族、ダッシュウッド家の主が亡くなるところから物語は始まる。
当時の法律によって、主の全財産は息子に相続されることに決められている。
結婚して居を構えているロンドンから死の際にある父のもとへ呼ばれ、継母と腹違いの妹の面倒をみるようにと約束させられた息子。
しかし、財産を独り占めしたい妻に上手く言いくるめられ、うやむやにしてしまう。
最愛の夫、父を亡くしたばかりだというのに、さらに路頭に迷ってしまう後妻と3人の娘。


数週間前に買ったこのDVD、もう少なくとも5回は観ました(笑)

なぜかってーと、舞台が19世紀初頭のイギリス、しかも上流階級のお話とあって、言葉が非常に分かりづらい。
最初に観た時は、正直なところディテールが分からなかった。
もちろん映像があるから、「あの人感じ悪い」とか、「あの人たちは惹かれ合っているのね」くらいは分かる。
この映画、人間関係が非常に分かりやすく描かれていて、意地悪なキャラクターは見た目から意地悪、良い人は疑いようもないくらい良い人(笑)
でも言い回しがやたらと回りくどくって、前後関係やなんかは把握し切れなかった。

そういう時に活躍するのはやっぱりDVD☆

ドイツ語音声 + ドイツ語字幕
とか、
英語音声 + 英語字幕
とかが可能です。


秩序と礼儀と義理。
約束したことは守らなければならない。

エドワードのことが恋しくして恋しくて、
体がねじれてしまいそうな痛みを感じているにも関わらず、
理性で自分を制しているエリノアがすごく痛々しい。

エマ・トンプソンの抑制の効いた演技が光ってます。

ラスト近くのシーンで、今まで無理やりに押さえ込んできた感情がついに噴出して抑制できなくなってしまうエリノアがまた素敵。

そしてヒュー・グラントがまた、いつものちょっと自信なさげな、相手の心の傷に直接息を吹きかけるような、繊細な微笑みでひっぱります。

エマ・トンプソンにしてもヒューグラントにしても、顔の筋肉一本ずつ動かせるんじゃないかしら。

真面目であんまり面白みのない優等生でたっぷりと落ち着きを見せている姉エリノアと対照的に、
小説のような身を焦がすような情熱的な恋に憧れている妹を、タイタニックのケイト・ウィンスレットが演じています。

これがまたすごく魅力的。
まさしく娘盛りっていう年頃で表情も目も肌もキラキラと光を放っている感じ。

彼女もまた、映画の短い間に深い挫折を味わって、落ち着いた大人の女性へと成長していくわけです。


ずっと気に掛かっているのは、
この人たち(エマ・トンプソン演じるエリノアとヒューグラント演じるエドワード)、一体何歳なの?!
って点(笑)

セリフの中から、5年前には学校に居たって言ってるから、高等中学校みたいなものだとして、25歳くらい?
エリノアだって嫁き遅れとか言われてるけど、当時の貴族だったら20歳までには結婚するだろうから、やっぱり25歳くらい?

でもこの二人、どうみても30歳超えてるようにしか見えないんだけど、、、

実際に演じているヒュー・グラントは当時既に30歳過ぎていたはず。

ま、いいか。


それから、劇中思わず笑ってしまったんだけど、

この人たちって毎日毎日お茶したり、ピアノ弾いたり、庭でボーリングみたいな遊びしてみたり、「雨が続いて嫌だわ~」ってトランプしてみたり、
ロンドンへ長期滞在すれば街を散歩したり、舞踏会へ行ったり、、、

で、常に人の噂話。
トラブルが大きければ大きいほど、傍観者にしてみたら面白くていい。

他にすることないんかい?!
って突っ込みたくなる。

ないんだよねー、当時の貴族って。


日本にいるときはヒュー・グラントなんて全く興味なかった、というか、あの甘甘(あまあま)な顔がどうも苦手で、見るだけで蕁麻疹ができるくらいだった(っていうのは言い過ぎ)

でもここ何年かで何本か映画を観るうちに、彼が10年以上も(20年?)トップスターとして人気を保ちつづけている理由がわかる気がして来た。

彼って賢いよね。
自分の売り方を良く知ってる。
自分の得意な分野をわきまえてて、そのフィールド内で演ずるキャラクター、出演作品を選んでいるし、
なおかつ1本1本きちんと自分の役目をこなしてる、自分の魅力を最大限に打ち出してる。
彼の出演する作品も、スター俳優を全面に出した単なるラブコメディじゃなくて、ベースに流れるしっかりとしたテーマを持つものが多い。