持って来ない空
空は、おもちゃでもなんでも動いているモノに素早く反応して追いかけて捕まえるのが大好き。
投げるとそりゃあもう夢中になってに追い掛けて捕まえるんだけど、絶対に返してくれない。
それどころか、逆に離れたところへ持って行ったり、自分のハウスに持ち帰ってガジガジするのが何よりの楽しみ。
そのくせ動いてないモノには興味がない ← 1人では遊べない ← 人間が回収したり取り上げたりしてまた投げてやらなくてはならない
という厄介な習性を身につけていた。
そのことを何度も何度も師匠相手に愚痴っていたら、彼女がこの道具を貸してくれた。
最近の欠かせないアイテム:
Appotier Beutel ! あぽてぃあ・ぼいてる 直訳すると「持って来い袋~(ドラえもん風に)」
これ、私の犬飼い師匠である友人が貸してくれたもので、Appotieren持って来いを練習するための道具。
この中に、犬に見せながら大好物のスナックを入れて咥えさせてから口から放させたり、投げて持ってこさせる練習をするもの。
犬が自分では開けることができないところがミソで、人間のところに持ってこない限りは大好きなスナックが取れないという仕組み。
彼女の黒ラブも最初の頃全然おもちゃを持ってこない、返してくれない、という状態だったので、コレで練習した、とのことだった。
さっそく師匠が教えてくれた通りに、まずはNimm(取れ:口に咥えてみ)→Aus(出せ:それ返して)の練習からはじめるものの、
もともと動かないモノには興味の無い空。
↑ティラノザウルスみたい
ふいっとそっぽ向いて無視。
そこで空の目の前でBeutelを揺らしてみる。
と!
食いついた!
危ない危ない、指まで持ってかれるかと思った。
空がBeutelを口から放したら、誉めてBeutelのチャックを開けて、スナックのご褒美。
そんなことを何度か繰り返すも、どうも空さんたらこのトレーニングそのものの意味をまったく理解していないらしい。
なんでBeutelを噛まされるのか、
なんでBeutelを投げてもらえないのか、
なんでBeutelをハウスに持って帰ってガジガジさせてもらえないのか、
なんで誉められるのか、、、?
もう、NimmもAusもまったく耳に届いていない様子。
自分の動作と命令に関連性があるということにまったく気付いていないらしい。
そんなで、お互いに面白くも何ともないので、しばらく放置していた。